可能性のど真ん中

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痛みと苦しみ。そして優しさと。

こんにちは。24カクです。

「苦労は買ってでもしろ」


なんか説教くさいなーって思ってました、こういう言葉。昔は。

でも、歳を重ねるにつれ、経験を重ねるにつれ、その言葉の重みのようなものを感じます。

そんなことを考えていた時、まさしくそれを表すような素敵な記事に出会いました。

www.gifteddecoboko.com

「痛みや苦しみが自分の成長を保証している」

「成長を期待しているなら、それに伴って痛みが来ることを承知しておかなければならない」

「新しい自分を作っていく過程では、どうしても古い自分を引き裂いて再構築する必要があるから」


ほんとにその通りだなと思いました。

痛みと苦しみ。

20代から30代前半にかけて、ヨーロッパに駐在していた5年間を含めて死ぬほど働きました。現在流行りの言葉で言えばまさしく「ブラック」そのものですが、一番厳しい時は朝早くから夜遅くまで土日も祝日も全く休むことなく1年半ほど働き続けた時期もあります。
正直めちゃくちゃ苦しかったし、目の前で次から次へとやって来る仕事が終わらないから風邪を引いても休めない。
海外赴任当初は英語も話せない。ぼくは文系でエンジニアのように手に職があるわけではないのに肝心の言葉も出来ないから話にならない。そんな状態で英語ネイティブの現地サプライヤーや工事業者さん、お客さんと交渉して物事を前に進めないといけない。自己主張の強い現地雇用の部下に指示して仕事をしてもらわないといけない。

ほんとに辛かった。

でも、その頃ガムシャラに働いて身につけた知識やスキル、欧米人とのコミュニケーションの仕方など、それらの苦しみの全てが財産となって今のぼくを支えてます。

英語はもちろん、英文契約、通関業務、税務、会計、訴訟関連、その頃必死で勉強したものがそのまま現在の仕事につながっています。

だから今、同じような苦しみを味わっている人がその状況を話してくれる機会があったら、具体的なアドバイスも少しは出来るかも知れない。アドバイスなんて出来なくても、その辛さはイメージ出来るかも知れない。共感できることがあるかもしれない。


数年前、その大企業から転職しました。学生時代の海外ボランティア経験から希望して入った会社でしたし、配属も希望通りの事業部、職種も希望した海外営業。優秀な上司や先輩にシゴかれながら、辛い中でも楽しく仕事してました。

ただ、家庭の事情もあって、まだ3歳だった娘との時間を大切にしたくて、娘が小さい時にしかたっぷり与えてあげられない愛情、その時間を優先したくて、勤務地を優先した結果、今の小さな会社に転職しました。

家庭の事情が無ければ転職なんて考えもしなかったし、大企業に進んでいくような「良い子ちゃん」代表だったぼくにはその決断はあまりにも恐怖が大きかった。
怖くて怖くて仕方なかった。30半ばという年齢で規模も企業風土も全く異なる会社に行くこと、そんな価値観も予定もない状態で新しい世界に飛び込むことが怖くて仕方なかった。底の見えない暗闇に身を投げ出して得体の知れない痛みにもがき苦しむ、そんな夢を何度も見ました。


でも、転職して良かった。価値観が圧倒的に広がったし、それまでの自分がいかに狭い価値観の中で生きてきたか、井の中の蛙だったことを実感できました。世界は多様なのであって、みんなそれぞれの事情を抱えて生きている。そんな当たり前のことに改めて気付くことができた。


だから、もし過去のぼくと同じように転職で悩んでいる人がいたら話ぐらいは聞けるかも知れない。役に立つアドバイスは出来ないかも知れないけど、少しくらい共感できるところがあるかも知れない。

www.24kaku.com




そして優しさと。

苦しみと痛みを乗り越えた先にあるもの。

成長。新しい自分。充実感。価値観の広がり。

そして、痛みと苦しさに耐えて乗り越える過程で生まれる、少しばかりの「強さ」。

そんな強さに裏付けられた「優しさ」


苦しみと痛みを乗り越えた先には沢山の素敵なものが待っているんだけど、一番はこの「優しさ」なんだと思う。

それは「優しい人になれる」ということではなくて、過去自分が経験した痛みや苦しみが目の前の誰かの痛みや苦しみにとって、優しさになれるということ。


他人との人間関係の中、社会に生きるぼくらは無意識にも誰かの役に立てることを願ってるんだと思う。

苦しみや痛みの真っ只中にいるとき、とてもそんなことを考えている余裕はない。

でも、それを乗り越えた先には誰かにとっての「優しさ」が待ってます。

人生には苦しみや痛みが必要、なんて厳しい言い方になるけれど、きっとそれが真実なんだと思います。


だから、大丈夫。


その苦しみと痛みの先に、

誰かの役に立てるという温かい世界が待ってますよ、きっと。


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